店に立つのは今日で5回目。(本当は6回だけど、最初の一回は説明だけで接客してないから)
レジは慣れた。すっかり慣れた。
見ている分には簡単そうに見えるレジ接客も、やってみるとなかなか難しいもので、やっぱり経験で覚えていくしかない。そもそも、バイトを始める前のスタバの知識がゼロに等しかったから、お客さんに何言われるか怖かったんだろう。
まぁ、メニューはがんばって覚えたので、言われて困ることはなくなった程度だ。
「ミルク熱めに」とか「ホイップクリーム多めに」っていう通なお客さんに冷静に対応するのが次の課題。
エスプレッソマシンの前でドリンクを作る番に回ったとき、あるお客さんから「抹茶クリームフラペチーノ」の注文があった。フラペチーノはもう作れるようになっていたので、「あ、やりますね」と余裕ぶっていたのだ。
フラペチーノには、コーヒーフラペに代表される茶色系と、抹茶やバニラに使う白系の2種類がある。
抹茶クリームフラペは当然、白なのに、何をボケたか茶色のフラペチーノを作り始める。
先輩にとがめられる。
「なにやってんの?抹茶よ?」
「あっ。。。すいません。」
氷を入れてガリガリしてカップに入れるも、ミキサーから最後まで入れる前に勝手に「このくらいでいいかな」と判断したら、先輩にまたとがめられる。
「底の方にもうちょっとあるから、しっかり振って入れてみて。」
「あっ、ハイ。これくらいっすか?」
「んー、もうちょっと。」
できた。後はてっぺんにホイップクリーム乗せてフタをして・・・
あれ、フタがはまらない。でかすぎる。これはもしやグランデサイズのフタ?
「あの、フタどこですか?」
「そこあるでしょ?」
あ、布に隠れてた。
ほんとすいません、遅くなって。
するとちょっと若気なおじさんが一言。
「今、研修中なん?ふーん、がんばってね!」
あぁ・・・。研修中ですとも。ありがとう、おっちゃん。イライラしながら文句とか言わずに帰って行ってくれてありがとう。
ずっと見られておりました。いろいろ先輩に言われつつ抹茶クリームフラペと格闘していた姿を見られておりました。
ひとたび店へ立つと、新人もベテランもお客さんには関係ないからね。誰が作ったってお客さんは結局同じ金額払うわけだから、何が変わってもいけない。時間も質も同じクオリティーで出していかないといけないのは、商売している以上、基本中の基本なわけだし、何より自分が「新人なんで」なんて言い訳したくないから、もう悔しくて。
あれ、悔しかったんかしら?
とにかく、一般ピープルに見破られる程度ではまだまだ。
とりあえず、抹茶クリームフラペチーノは次は完璧(なはず)。
*ここでのセリフは短くて冷たい感じですが、実際はとっても優しいスタッフ達です。