最近、スタバ全店に「店舗の備品の破棄と適正管理」の通達があった。このこと自体は企業秘密じゃないからここに書いても大丈夫。たぶん。
そのお達しにはこう書いてあった。
以下のものを各店舗で破棄するように
・シャープペン
・鉛筆
・ホチキス
・腕時計
・消しゴム
・カッターナイフ
(以下略)
それで、閉店作業が終わったあと、皆で店中のこれらの備品を集めて処分した。
ところでどうしてこんな通達がこんなタイミングでやってきたのだろう?まぁ、リストに挙げられているものを見れば分からなくもないけれど、何気なく社員さんに聞いてみた。
何でも、食品業界全体にこういう運動が広がっているらしい。
食品を扱う企業での異物混入事故が後を絶たないのだそうだ。これは全然知らない別の会社の話なのだが、
スナック菓子にトカゲが入っていたり、チョコレートの中に蛾がはいっていたり、何かの冷凍パックの中に鉛筆が入っていたりするのだそうだ。エェっ!?トカゲ?!
あなおそろしや・・・。(間違ってもスタバでこんなことはありません!)
スターバックスも決して対岸の火事ではない。(ドリンクにトカゲは入っていないのであしからず!!!)
シャープペン・鉛筆は芯が混入する可能性大だし、ホッチキスも小さいからすぐなくなる。消しゴムのカスも危ないし、カッターナイフなんかは刃が折れて入ったら大変なことになるし、金属にはいろんな菌が発生するからサイアクなんだそうな。
機械化された工場ではなく、手作業でドリンクを作っているのだから、ある意味で最も注意を払って商品を作らなくてはならない。
未然の事故防止に勤めることは企業としてよい心がけである以前に、当然のことでもある。消費者の安全は第一であるけれども、結果的にその事故によって営業停止になれば組織に損害が跳ね返ってくるからだ。誰も得しない。
食品事故については結構マスコミで取り上げられているらしいのだが、やはりネガティブなニュースとなるとブランド力にも影響するから、企業は必死で信頼回復に努めるし、ニュース自体も後にひかない。だから注意していないと、意外に一般ピープルの耳に入ってくることはないと思う。
自分自身が食品業界の中で仕事をしていることの責任を今まで以上に感じた。
同時に、そういった企業ならではの努力によって社会の安全が保たれているということを内側から覗いて勉強できたのは、謙虚に生きるという点でいい機会だった。
参考までに↓
食品事故の現状と対応ガイドライン
どこかの企業の事故防止テスト