最近のスタバはすごくパートナーに対して大盤振る舞いです。一ヶ月ちょっと前から、秋のプロモーションでフードが新しくなって、ガンガン売りましょうというときに10種類以上新しいのが出たのだけれど、そのうち半分くらいを試食用として一人一個ずつサンプルで提供してくれたのです。丸々一個ではないのだけれど、全部あわせればランチ軽く2食分はあろうかという量。一回では食べ切れない。それだけ美味しさを実感して、お客さんに勧めて欲しいというコンセプトなのだけれど、それにしてもすごい。いくらニューフードとはいえ、全パートナーにそれだけ提供するって言うのは全国で集計すると莫大な金額になっちゃう。
例えばホットサンドを4分割しても、うちの店は全パートナーが20人いるから5個必要なわけで、でも4,5種類食べさせてもらったから約25個、広島県内でも8,9店舗あるからざっと計算しても250個。サンプルでね。つまりタダでね。東京なんて何店舗あるんだ?と考えたら、秋は気合の入れ方が違います。
なんて太っ腹、スターバックス。でも、本当に美味しかった。そこらのコンビニとは一緒にしてはいかんよ。本当に、次元が違うというか、味の重なりをピアノの演奏に例えたら、コンビにはバイエル級の初心者が一生懸命弾いて「すごい上手じゃん」って感じなのだけど、スタバのフードは連弾。20本の指が鍵盤の上を走り回ってものすごい音の重なりを奏でるという。
それだけ質が高いだけあって、確かにスタバは金額的にもちょっとだけ高め。ではあるけども、あのたかがサンドと思って食べてみたときの美味しさはいい意味で「だまされた感」いっぱいになります。500円でセレブモーニング。空腹を満たすのではなく、食という文化を街のカフェで堪能するという文化人的な発想。たまにはいいでしょ。
実際、その美味しさを知ってしまった私は、今まであんまりスタバでフード買わなかったのに、シフトの終わりには翌日の朝ごはんとして色々買って帰るようになりました。
昼とか夜ならスタバでおなかいっぱいになるのは結構大変かもしれないけど、朝とか夕方のティータイムに、ラテやフラペチーノだけじゃなくてフードも一緒に頼んでみるとホントにセレブになれます。ベッカム級に。自分の中で勝手にね。